峰行は学びの道場

気が済むまで教え学び合う。それが峰行の伝統でもあります。

甑嶽峰中修行2018~(13)

峰中修行では参加を強いる行事はありません。日程に沿って諸行事は進行していきますが、基本的に全てが自由参加です。言い換えれば、これをやりたいと申し出があれば、出来るだけ希望に応えるようにしています。今回、香港からの参加者が作法を習得したいとの要望があり、本宗の行者たちが気が済むまで教えました。

眼下の街の明かりが、消えゆく中、連夜、明方近くまで指導は続きました。峰中修行直前に得度をした新米の行者が、古参の行者立会いのもと、慣れない英語でとことん付き合っておりました。こうして教える亊も、作法を理解する上で重要な事です。

同じメンバーで峰中修行で再び会う事はありません。一期一会の出会いであるからこそ、共有する時間は大切であり、共に満足するものでなければなりません。峰行がこうした学びと出会いの場である事も、本宗ならではの修行といえるでしょう。