私たちは神仏と出会うために山に入ります。この時期に合わせ生活のリズムを整えて来ました。海外からの参加者は一年がかりで準備する者もいます。どのように神仏を招くか、これも永い時間を掛けて練り上げました。
今年はじめて飾った切紙は二年掛りでデザインしました。去年から執り行っている蟇目鳴絃神事は、数年前から古文書からの復興を試みましたが、欠落部分が多く、全国に伝わる行事を当たり作法化しました。勤行は、これまで三度編纂し、出羽三山に伝わる古い唱え言葉を集めて今の次第に落ち着きました。
発願から30年、実際に峰行を行うようになり13年、ようやく行者が日本を始め世界から集い始めたのです。