一本の護摩木に宿る霊力

望を持てば叶う

一本の護摩木

甑嶽山観音寺では、日々の勤行の他、ほぼ毎日、ご縁日に関わらずに加持祈祷を行なっております。ですから、定期的に護摩木を割る作業は欠かせません。簡単にスパッと綺麗に割れる一本の薪木から数本の護摩木を採れる場合もありますが、バラバラに砕け散ってしまい、わずかに一本しか採れないものもあります。こうして苦労して一本しか切出せなかった薪木にこそ、何か強い霊力が宿っているように思えたりします。

護摩木を割る時に思う事は、願いを託される皆さんの事です。人は挫けてバラバラに心砕かれても、一つでも望みを持てば、それが叶わぬという事はないのではないかと。バラバラに飛び散った薪木から切り出した一本の護摩木を手にして思うのです。人はそんなにヤワではないのだと。強い気持ちを持って生きて参りましょう!