カナダで験門興隆!

北米での展望開ける

修験者カナダへ行く(1)



11月29日から12月6日まで8日間、弟子達への指導などのため、カナダのトロントへ行って参りました。現地での現状を把握すると共に、北米での展開を協議して参りました。トロント支部の天妙寺は中国系カナダ人の弟子が運営しております。今年は、香港の弟子達の管理が制御出来なくなり支部を閉鎖した事から、今後の中国圏での対応も見据える必要がありました。



海外展開は容易な事ではありません。特に在家の実践修験を標ぼうする本宗は、日本での知名度は高くはありません。明治の神仏分離以前の神仏習合色が濃く、密教化した他宗にとっては異端であり、理解される事は稀です。
こうした中、本宗で学びたいという二人のアメリカ人が訪ねて来て頂きました。共に北米で仏教団体のリーダーとしての地位を築いている方々です。当初は、それぞれの活動に支障が出るのではないか心配で拒んでいたのですが、熱意に負けて作法講習を致しました。とても本宗と私をリサーチされていた様で、並ならぬ覚悟で参加した事が伺われました。その内の御一人は得度までして参りました。



現地トロントの代表者と共に、協議し新たに北米で修験道を展開する青写真を描き、その実現に向けて具体的に動き出す事で意見の一致を見ました。かつて格闘技団体とネットワークを持ち利用された事から、アメリカ合衆国での展開を中止しておりましたが、大きく動き出す事になりそうです。二人は講習で水を得た魚の如く、専門的知識まで習得し帰国して行きました。今後の展開を大いに期待をして参りたいと存じます。