令和元年甑嶽峰中修行8(5月24日⑧)

令和元年甑嶽峰中修行8(5月24日⑧)

祈りの場は有難いものです。在家が一堂に会し読経する機会は中々ありません。いつもは一人で行う勤行も、己が寄り添える僧伽の一員である亊を改めて確認出来る事は嬉しいものです。

勤行をモノにするには時間が掛ります。ただ読むのでは勤行になりません。勤行には、神仏の足元にひれ伏す為のプロセスや心構え、そして喜び、その教えや修行の尊さなどが物語のように散りばめられています。

私もかつてはお決まり事のように、勤行していました。ある日、覆いが破れたように、突然、読経の中に仏が光となって現れました。まるで白昼夢のようでした。その時の驚きと感動で涙が溢れました。以来、読経中にまるでネットサーフィンのように色々なビジョンが浮ぶようになりました。

本宗の勤行集は、加持祈祷の作法そのものになっています。その行程は峰中修行と密接にリンクしています。これに気付いてくれれば、この峰中修行の場がいかに重要なのか分かる筈です。