線香を焚き上げて加持祈祷を行う事から線香護摩と呼ばれまが、密教作法に基づく護摩祈祷とは異なります。簡易な道具建で場所を選ばない事から汎用性が高い作法として、多くの行者や祈祷僧が修するようになりました。在家的な修法である事から安易に出来ると解釈する者もおります。しかし次第書通りに修しただけでは祈りとしては緊密度が欠ける作法となります。実際の線香護摩は、次第の構成や世界観の成り立ちが明確であり、その意味を知らなければ祈祷として成立ち難いものがあります。
線香護摩は「線香護摩祈祷法」として公に出版されていましたが、廃刊を機に、加持祈祷としてしっかりと作法を立て直したいと思うに至りました。恥ずかしながら、私は盗法・売法をされた苦い経験があります。在家色が強い作法ではありますが、講習ではなく「伝法」という形で伝えさせて頂き、その趣旨を理解して頂ける方にだけお伝えしていきたいと思います。
伝法する内容は以下の通りです。
【線香護摩祈祷法】
線香護摩の基本となる作法。次第の構成や筋立てを詳しく解説する。
【厳秘奥伝線香護摩祈祷法】
私が線香護摩を実践した経験を通し、特に生霊・死霊・憑物落等に特化した次第で、臨機応変に即興性に富んだ高度は作法となっている。既に線香護摩を実践している方、または加持祈祷を専門に行っている方が対象となる。
【火焚神事祈祷法】
線香護摩の神道版で、修法するためには「日所作法」、「三元十八道神道行事」を学ぶ必要がある。
以上3つの作法全てを学び、いずれの作法も検分を受けた方には「線香護摩大全」を無料で進呈いたします。
各作法毎に習う事も可能です、私の伝法は、箱伝授と違い切紙などの書類は発行いたしません。どうしても印可的な証明を受けたい方は、実際に私の目の前で修法し検分を受けて頂く必要があります。
尚、これまで盗法・売法行為を働いていた宗教団体、及びその個人に関係する者に対しては受け入れません。またそうした行為を目的とする者も当然受け入れません。これまで論文に書きたいなどという奇抜な事を言う者もいましたが論外です。また余芸的に習いたいという占い師などもいましたが、お断りしております。
伝法は個人でも、複数人であって応じます。伝法は、原則、当寺・甑嶽山観音寺(山形県東根市)で行わせて頂きます。詳しい内容をお知りになりたい方はお問合せ下さい。